マカはむくみの解消にも効果的
長い時間を立ちつづけたままなどで生じる「むくみ」は、特に足に起こりやすい症状で、筋肉量が少ない身体のつくりになっている女性に多く見られます。
マカは精力増強に効果的というイメージを持たれがちですが、含まれている成分による血行の改善・促進や筋肉量の低下を防ぐ作用によって、むくみの解消にも役立つのです。
この記事では、むくみが起こる原因や、マカがその解消に効果を発揮する理由などをご紹介します。
むくみについて
むくみとは、人体の皮膚の下に「組織間液」という水分が必要以上に溜まって生じる状態です。
人体の約60％は水分からできていて、そのうち細胞内にある「細胞内液」が40％を占め、残り20％が細胞の外にある「細胞外液」で占められているのが正常な状態です。
人体の水分を構成する成分の一つである細胞外液は、毛細血管の外にある組織間液と、血管内の液体成分である血漿やリンパ液とに分けられ、双方が血管の内外を行き来することで一定の水分量を保っています。
しかし、なんらかの原因でその循環バランスが崩れ、毛細血管からしみ出す水分量が多くなったり、血液やリンパ液の循環が悪くなったりすると、組織間液が増加して身体にむくみが起こるのです。
むくみが起こる原因は？
むくみが生じる原因はさまざまありますが、ここではマカの摂取で改善につながる主なものを3つご紹介します。
長時間の立ち仕事などによる血行不良
立ち仕事やデスクワークなど、同じ姿勢を長時間つづけていると、足の血行が悪くなりむくみの原因となります。
心臓の動脈から送り出された血液は、動脈側の毛細血管にたどり着くと血漿がしみ出して組織間液となり、全身の細胞に栄養素を運びます。
そののち組織間液は、細胞から発生した老廃物を静脈側の毛細血管やリンパ管に取り込んで、血液として静脈を通って心臓へと戻り、再び心臓から流れ出ることをくり返しています。
このように血液は全身をめぐったのちに心臓へと戻りますが、心臓から遠い足は重力の影響で毛細血管から組織間液がしみ出しやすいうえ、血管内に吸収されにくくなるので、むくみが生じやすいのです。
水分や塩分の摂りすぎやアルコール摂取
約60％が水分で構成されている人体には水分補給が欠かせないとはいえ、過剰な摂取は血管内の水分量を増やし、毛細血管の外に余分にしみ出すのを助長してむくみを発生しやすくします。
また、人体は生体成分の血中濃度のバランスを保つように機能するため、塩分の摂りすぎもむくみを招く原因となります。
塩分を過剰に摂取すると血中濃度が上がり、それを下げようとして水分を溜め込むためです。
アルコールの摂取は血管の透過性が高まり、毛細血管内の水分が外側へとしみ出しやすくなるため、過剰摂取に関わらずむくみの原因となります。
水分の摂取不足やストレスの影響
水分は摂りすぎだけでなく、逆に不足してもむくみの原因となる場合があります。
体内の水分量が低下すると静脈の血行が悪くなり、動脈から血液中にしみ出した組織間液の再吸収がとどこおってしまい、皮膚の下に余分な量が溜まってむくみとなるのです。
また、外的ストレスの影響で交感神経が刺激され優位になると、血管の収縮・拡張を制御している自律神経のバランスが崩れて血行が悪くなり、むくみを生じる場合もあります。
マカがむくみの解消に効果的な理由とは？
血行不良を改善する作用があるため
血液循環が悪くなると、静脈による老廃物の回収や排出がスムースに行かなくなって毛細血管に溜まっていき、むくみの原因となる場合があります。
マカには血行の改善や促進に作用する成分が複数含まれているため、血行不良を改善してむくみの解消効果が期待できます。
その主なものには、血管を拡張する作用のある一酸化窒素をつくる必須アミノ酸のアルギニンや、毛細血管の拡張に作用するビタミンEなどが挙げられます。
特にビタミンEは高い抗酸化作用を発揮する成分で、血管を老化させる原因物質である活性酸素の大量発生を防いだり、効果的に除去したりして血管の弾力性や柔軟性を保ち、血行の改善や促進を助けています。
筋力の低下防止や筋肉増強に役立つ作用があるため
多くの女性にむくみが生じやすいのは、筋肉量の少ない身体のつくりが原因の一つと考えられています。
加齢や運動不足などの影響で筋力が衰えているだけでなく、単純に筋肉量が少ないと血液循環の低下につながり、むくみを招いてしまうのです。
マカには9種すべての必須アミノ酸を加えた18種のアミノ酸が含まれており、特に「BCAA」と呼ばれるバリンやロイシン、イソロイシンといった必須アミノ酸は筋肉の主成分に用いられます。
また、血行促進に役立つアルギニンには、筋力を増強させる作用を持つ成長ホルモンの分泌を促す働きも備わっています。
こうした成分の作用により、マカには筋肉量の不足が招くむくみの解消に効果が期待できるのです。
引用元
マカと利尿作用の関係とは
https://www.carboncountymagazine.com/diuresis.html