マカのすべて

マカの摂取で副作用は起こるのか

「完全食」や「生命の糧」とも呼ばれる場合があるマカは、現在の日本では食品として扱われています。
そのため理屈の上では副作用は起こり得ない、と考えるのが妥当といえますが、体質や持病などの個人差により、マカの摂取を避けるのがよい場合もあります。
マカには精力の増強、疲労の回復やストレスの軽減、更年期特有の症状の緩和など、幅広い効能が認められている一方、その高い効果によってなんらかの弊害が起こる可能性もあるのです。
この記事では、マカの摂取で起こり得る弊害についてご紹介します。

マカを摂取する前の注意点について

天然の食物であるマカは基本的に、年代や性別を問わず誰でも摂取できるとされているものの、摂取を避けるほうがよい場合があり、不安であればあらかじめ医師に相談するのが推奨されています。
マカは南米ペルーを原産とするアブラナ科の植物で、現地の人々にとっては重要なエネルギー源となる根菜類の一つとして重宝されています。
自然から採れる食物であるとともに、人体にさまざまな効能をもたらすハーブとしても扱われているため、漢方薬や西洋医学の薬と同様に、摂取する人の体質や体調によっては不都合に作用する場合があるのです。
処方薬には副作用の説明がなされるのが基本ですが、マカやマカを原料に加工したサプリメントなどの健康食品には、副作用自体が存在し得ないため表示義務もありません。
そのため、マカを摂取する前には、なんらかの弊害が起こり得ることと、現れる可能性のある症状を知っておく必要があるといえます。

マカの摂取で起こり得る弊害と具体的な症状とは?


女性に多く見られる症状について

かつては精力の増強に効果的として、主に男性に支持されていたマカですが、妊娠の促進や不妊の改善などにも効果が期待できると流布されたことから、妊娠を望む多くの女性が摂取するようになった経緯があります。
しかし、そのために意外な弊害が生じるようになり、女性の摂取には注意喚起がなされているのです。
マカを摂取した女性に現れた具体的な症状には、生理痛の悪化や生理周期の乱れ、急な無月経や基礎体温の乱れなどが挙げられます。

男性ホルモンの分泌量の急減による弊害

妊娠の促進などに有効としてマカを摂取した女性のうち、上のような症状を経験する人が少なからずいる理由は、男性ホルモンの分泌量の増加と、「プロスタグランジン」の増加によるものと考えられています。
マカには含有成分の働きにより、ホルモンバランスを整える作用が備わっているので、テストステロンなどの男性ホルモンやその他のホルモンの分泌に影響を及ぼします。
男性は普段からテストステロンを分泌しているので、マカの摂取によりホルモンの分泌量が増えても、悪影響が現れる可能性は低いといえます。
一方、女性のテストステロンの通常の分泌量は、男性の1/10~1/20(5~10%)といわれているため、男性ホルモンの分泌増加が体内の変化につながり、生理周期の乱れや一過性の無月経を招いてしまうのです。

プロスタグランジンの分泌による弊害

前述したプロスタグランジンとは、妊娠しなかった場合に不要となる粘膜を血液とともに排出する際に子宮内膜から分泌され、子宮の収縮を促す働きのある物質です。
妊娠を助ける作用のあるエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが協力して働くことで妊娠が成立しますが、受精卵が着床しなかった場合には子宮内膜が役割を終えて剥がれおち、体外へと排出されて起こるのが生理です。
プロスタグランジンは不要な粘膜を血液と一緒に体外へと押し出す役割を担っているものの、分泌量が必要以上に増えると子宮の収縮が強くなり、生理痛の要因となります。
マカの摂取でプロスタグランジンの分泌が増えすぎた結果、生理痛の悪化や過多月経を引き起こすと考えられているのです。

男女共通に見られる症状について

女性だけでなく、男性のマカの摂取でも見られる弊害には、食物アレルギーが挙げられます。
マカはアブラナ科に属する植物のため、キャベツやダイコン、ブロッコリーといった同属の野菜でアレルギー反応が現れる人は注意が必要です。
マカの摂取によるアレルギー反応は、胃やお腹の痛み、下痢や嘔吐、かゆみや湿疹・じんましんなどが挙げられ、一般の食物アレルギーと似たような症状が現れます。
また、食物アレルギーを持たない人でも、国産のマカなど生のものを摂ると、下痢や膨満感などアレルギー反応のような症状が現れる可能性があります。
アレルギーの有無を問わず、不安な場合には生のマカの摂取は避けるのが無難とされています。
また、マカは自律神経の整調にも作用し、ストレスの軽減に効果を発揮するほか、イライラや不安など情緒不安定の改善にも有効とされていますが、体質により頭痛や不眠、気分のムラなどを生じる場合もあります。
こうした症状はマカを摂取した人すべてに起こるわけではないものの、発症を避けたい場合には、サプリメントも含めて摂取を見合わせるなどの判断をおすすめします。

引用元
マカの副作用は一度もありません
https://www.uni-kordofan-edu.com/pop7.html
マカ服用で考えられるアレルギー
http://registry.reallifesuperheroes.org/arerugi.html
マカの副作用
https://macaeffect.com/ma9.html